浮体式液化天然ガス(FLNG)設備業界の振興を目的とした東南アジアで最大規模の年次カンファレンスが今年も開かれます。第8回FLNG Asia Pacific Summitは、2012年6月26日と27日の両日シンガポールで開催される予定です。
PETRONASのFLNGプロジェクト
マレーシアの国営石油ガス供給企業であるPETRONASのFLNGプロジェクトが加速しています。昨年2月、同社はフランスTechnipと韓国Daewooの共同企業体にFEED(基本設計業務)を発注しました。PETRONASは、マレーシア国内で見つかっている大規模なガス田を開発するためFLNGプロジェクトを積極的に推し進めており、このプロジェクトについての最終的な投資判断が遠からず下されるとの観測も広がるなか、業界内の熱気は高まっています。
FLNG開発拠点としての地位を維持するオーストラリア
アジア太平洋地域では、数多くのプロジェクトが進められており、オーストラリアは、これからもFLNG業界を先頭に立って牽引していくと見られています。
英国の調査会社Douglas Westwoodによると、世界のFLNG業界における支出額はおよそ230億ドルであり、このうちおよそ103億ドルはオーストラリアで支出される見通しだといいます。
Hoegh LNGが第8回FLNG Asia Pacific Summitに参加
第8回FLNG Asia Pacific Summitは、2012年6月26日と27日にシンガポールで開催されます。今回のサミットには、2011年に数々のプロジェクトを受注するなど積極的な動きを見せているノルウェーのHoegh LNGが参加することになっています。
今年のFLNG Asia Pacific Summitでは、パプアニューギニアでのFLNG合弁事業を統括するHoegh LNG 取締役のDuncan Clegg氏が講演を行なう予定であり、今後この地域で実施されるFLNGプロジェクトについて説明することになっています。
船舶用燃料としてのLNG
LNGを船舶用燃料として使用することについては、さまざまな意見が出ています。専門家の間でも見解が分かれるなか、将来LNGが船舶用燃料として使用される可能性は否定できない考える人もいます。LNGには、環境負荷を軽減することができるという大きな利点があるからです。LNG燃料で動く船が実用化された場合、建造中のFLNG設備にはどのような影響が及ぶのでしょうか。
FLNG Asia Pacific Summitでも、この問題は議論の重要な焦点になる可能性があります。
IQPCからのメッセージ
第8回FLNG Asia Pacific Summitは、Energy IQが主催するFLNG関連の専門イベントの豊かな伝統を受け継ぐものです。2011年には、西オーストラリア州のブルーム市沖で進められているPreludeガス田プロジェクトについての最終的な投資判断が下されており、これ以外のプロジェクトも遠からず同様の判断に至ると予想されるなか、オーストラリアのFLNG業界は活況を呈しています。アジア太平洋地域のFLNG市場の発展段階を踏まえて作られたFLNG Asia Pacific Summitのプログラムは、この地域で提案されているプロジェクトが直面する商業面と技術面の課題に関するセッションを程よくブレンドしたものとなっています。また8年目を迎える今回のイベントには、この地域のFLNG市場に関わっているさまざまな企業や団体の代表者が顔を揃えることになっています。
会期中は、プロジェクトの発注元となっている企業の幹部が最新の情報やプロジェクトのスケジュールを明らかにするほか、造船会社、液化加工会社、技術プロバイダーなどの代表者が技術的な課題をめぐって意見を交換することになっています。また金融業者や法規の専門家が、不透明な経済情勢のなかで進められるFLNGプロジェクトのリスクを評価し、投資や商業面のさまざまな要因について考えるセッションも予定されています。
参加者の多様な関心に対応するため、2日目のアジェンダは、商業的な可能性と技術の進歩に焦点を絞り込んだ2つの専門部会で構成されており、FLNG業界のバリューチェーンに関わっているあらゆる企業や団体の代表者がこのカンファレンスから何らかの収穫を得ることができます。
メディアパートナー