ITSF 2013 - 国際電気通信同期フォーラム、2013 -
2013年11月5 - 7日 ポルトガル、リスボン

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ITSF 2013 – "Time for Phase"

2013年11月5日から7日までポルトガルのリスボンで開催されるITSF 2013のテーマは、「Time for Phase(位相同期のための時刻)」です。

この会議では、「time for phase」というテーマが選ばれた理由が検証され、通信ネットワーク全体の「タイミング」を同期させるのではなく、数100ナノ秒以内に正確な「時刻」を配信する意味と課題をめぐって議論が展開されます。

昨年は、John Eidson氏が時刻同期のための規格であるIEEE 1588を発表してから10年目となる節目の年でした。当時は、まだ生まれていないブロードバンドモバイルネットワークのさまざまな脆弱性を軽減する時刻送信ソリューションとして、この技術がどれほど重要な役割を担うのか誰も理解することができませんでした。今年の会議には、時刻同期技術の権威であるJohn Eidson氏ご自身が参加されることになっています。

2004年にロンドンでITSFの会議が初めて開催されてからさまざまな出来事がありました。時刻同期のための標準は、今なお進化の途上ですが、一部はIEEE1588の技術として正式に採用されています。メーカー各社はこの規格を自社の製品に組み込んでおり、通信事業者もこの規格を採用したうえで、高精度時間プロトコル(PTP)の技術をベースにした時刻送信インフラストラクチャの整備を進めています。

IEEE1588をめぐる物語は、これで終わりというわけではありません。タブレットやスマートフォンのユーザーコミュニティで急速に拡大する帯域幅需要への対応を進めるうえで、時間あるいは「位相」は重要な役割を担うことになると見られているのです。

英国では、2013年第1四半期に第4世代移動体通信システム(4G)に対応する周波数帯の入札が行われており、他の国でも同様の入札が行われるか、近いうちに実施される予定です。4G周波数帯入札で国内投資の条件を満たす必要性が確実に高まり、多地点協調(CoMP)送受信など厳密な時刻同期を必要とするサービスの提供が求められるようになるなか、ネットワークエッジでの時刻同期に対する要求のハードルはさらに高まる見通しです。

ロンドンでIEEE1588が発表されてから10年以上の歳月を経てリスボンで開催されるITSF 2013は、これまで以上に重要なイベントとなります。「Time for Phase」をテーマに展開される今年の会議をどうぞお見逃しなく。

Charles Curry、工学士、公認技術者、英国工学技術学会フェロー

ITSF運営グループ議長

Charles Curry